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STRAY CATS/BUILT FOR SPEED(ストレイ・キャッツ/ビルト・フォー・スピード) Vinyl Diary

BUILT FOR SPEEDStray Cats、母国アメリカでのデビュー・アルバムに+1の日本編終盤、1982年リリース

Track List

A1.Rock This Town、2.Built for Speed、3.Rev It Up & Go、4.Stray Cat Strut、5.Little Miss Prissy、6.Rumble In Brighton

B1.Runaway Boys、2.Lonely Summer Nights、3.Double Talkin’ Baby、4.You Don’t Believe Me、5Jeanie,Jeani,Jeanie、6.Baby Blue Eyes、7.What’s Goin’ Down

personnel

 Brian Setzer-vo,gt  Lee Rocker-ba,vo   Slim Jim Phantom-ds,vo

ストレイ・キャッツはアメリカ出身のバンドであるが、「お前たち、アメリカよりイギリスの方がウケる」との助言により渡英。その地でデビューして2枚のアルバムをリリース。特に1stアルバムは全英6位、アルバムからのシングル「Runaway Boys」は全英9位、「Rock This Town」も同9位、「Stray Cat Strut」は同11位と大ヒットを連発している。母国アメリカでのデビューアルバムが、イギリスで既発の2枚のアルバムから選曲し収録した本作で、全米2位の大ヒットを記録した。

Side  Aセッツァーの軽やかなストロークで始まるオープニング・ナンバーA1.Rock This Town、はシンプルでポップでキャッチーなロックンロール。弾けるようなファントムのスネアの音、コロコロと転がるようなセッツァーのギター、ヒットしたのも頷ける。 2.Built for Speed、これがアメリカ編集盤の目玉、セッツァー作の1曲。やや音がモコモコしている感じだが問題ない。バッキングのアコギがいい。ヴォーカルにリバーブを使わず、スッキリした演奏だ。ギター・ソロも超絶技巧。 イントロがチャック・ペリーな黄金の3コード 3.Rev It Up & Go は2ndアルバム GONNA BALL  収録曲。ハネずにイーブンなビートで。軽やかなピアノも入ってグッド。1コーラスごとに半音ずつ上がるイキな展開。4.Stray Cat Strutはヒット・シングル。 AメロがジャズのCマイナー・ブルース。Bメロ、ブリッジもよく作り込まれて、何回聴いても飽きない、ギター・ソロもスケールとフレージングの妙、見事な起承転結に仕上げられている。 ディストーションで歪んだギターのイントロで始まる、2ndアルバム収録のハードなナンバー、5.Little Miss Prissy、この曲ではセッツァーはスライド・ギターも取り入れてていて、ある意味アーシーな演奏。 まさにロカビリー・ミーツ・パンク!の6.Rumble In Brighton、ハードな音だけれど実にスマートでオシャレなロカビリーだと思う。セッツァーのクールな歌いっぷりがたまらない。また、トリオとは思えない厚みのある演奏、そりゃパンクスにもウケるはず。

Side Bリバーブの効いたセッツァーの低音弦の響きにしびれるB1.Runaway Boys、ロッカーの、ギターとユニゾンのウッド・ベースも重くて良い。ニュー・ウェーブ、ポスト・パンクの時代ならではのロカビリーだと思う。 ロッカ・バラードの2.Lonely Summer Nights、イントロのB♭7→Gm7→Cm7→F7のコード進行から、ジャズもイケるのでしょう、セッツァーは。サックスも実に良いプレー。3.Double Talkin’ Babyはダニー・ウルフ作、ジーン・ヴィンセントのカバー。原曲は深いリバーブがかかってモヤの中で演奏しているよう。ストレイ・キャッツはテンポが早くパンキッシュな演奏。勢いのあるロッカーのウッド・ベースがナイス。ここでのセッツァーのギター・ソロも必聴の凄まじさ。 ブルージーなミディアム・テンポの4.You Don’t Believe Me3連ノリのアーシーなスライド・ギター、(ストラトか?)ここでもセッツァーは達者な腕を見せる。5Jeanie,Jeani,Jeanieはエディ・コクランのカバー。原曲はテンポが少し遅く、ピアノが入ってカラフルな印象。ストレイ・キャッツはストレートに、イーブンな高速8ビートで飛ばす。もちろん、どちらもカッコいい。 ライブのオープニングで頻繁に演奏していた 6.Baby Blue Eyesは、ジョニー・バーネットのカバー。比較的オリジナルに忠実な演奏ではあるがストレイ・キャッツの方が洗練されたイメージ。 アルバムラストの7.What’s Goin’ Down、これが日本編集盤のボーナスの1曲で、2ndアルバム収録曲。シンプルなトリオの演奏にハープが加わり、ここでもセッツァーは巧みなスライド・ギターを聴かせて小粋なプルースといった雰囲気。

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ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。  またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。

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