Blogブログ

BABY SHAMBLES/SHOTTER’S NATION(ベイビー・シャンブルズ/ショッターズ・ネイション) Vinyl Diary

『SHOTTER’S NATION』SHOTTER’S NATIONは2007年にリリースされたピート・ドハーティ率いるBABY SHAMBLESの2ndアルバムである

Peter Doherty(ピーター・ドハーティ)プロフィール

1979312日生まれ、英・ノーサンバーランド出身のミュージシャン。陸軍士官の父の影響で欧州各地の駐屯地で育つ。大学中退後はロンドンへ移り、ザ・リバティーンズを結成。2002年のデビュー・アルバムで一躍スターダムへのし上がり、商業的成功を収める。度重なるドラッグ中毒やスキャンダルによるトラブル・メーカーでもある。モデルや俳優、執筆活動など多岐に渡って才能を発揮。

1990年代後半にザ・リバティーンズという名のバンドを結成し、2002年にデビュー・アルバム『リバティーンズ宣言』をリリース、批評家筋から高く評価されて商業的にも成功し、カルト的とさえいえる支持を得た。ドハーティは、ここ数年のイギリスの音楽シーンに現われた最も有望なソングライターの1人としてファンや批評家からの賞賛を浴びた。200462ndアルバム 『リバティーンズ革命』リリース。活動初期からドハーティーには常に薬物依存によるトラブルがつきまとっていた。リバティーンズでの活動の終わり頃に結成したグループである。

BABY SHAMBLES

ピート・ドハーティ(ヴォーカル、ギター)、アダム・フィセク (ドラムス)、ドリュー・マコーネル (ベース)、ミック・フィットノール ギター。(ドラムのアダムとギターのミックは2ndアルバムから参加)現在までに3枚のスタジオ・アルバムと1枚のライブ・アルバムをリリースしている。

20051stアルバム『DOWN IN ALBION

20072ndアルバム『SHOTTER’S NATION

2008年ライブ・アルバム『OH! WHAT A LOVELY TOUR

20133rdアルバム『SEQUEL TO THE PREQUEL

 

Shotter’s NationTrack List

A1.Carry On Up The Morning、2.Delivery、3.You Talk、4.UnbiloTitled、5.Side Of The Road、6.Crumb Begging Baghead

B7.Unstookie Titled、8.French Dog Blues、9.There She Goes、10.Baddies Boogie、11.Deft Left Hand、12.Lost Art Of Murde

2000年以降にデビューしたロック・バンドで、(マンドゥ・ディアオと並んで)僕がどハマりした数少ないグループの一つ、ベイビー・シャンブルズである。今回紹介する2ndアルバムShotter’s Nationは1stアルバムとはギタリストとドラムスが代わり、1stアルバムよりも演奏が引き締まりタイトになっている。

プロデューサーはスティーブン・ストリート。(元クラッシュのミック・ジョーンズがプロデュースしていない初めてのドハーティの作品となった)。リバティーンズの頃からの印象だが、とにかくドハーティのソング・ライティングのセンスがズバ抜けている。それから本作から参加した骨太なアダムのドラムと、モッズ・ライクなミックの、タイトなジャキジャキのギターもこのバンドにベストマッチしていると思う。パンキッシュなナンバーから、横ノリでグルーヴィーな曲、スローバラードと変化に富んだ12曲が収められた。

Side A

笑ってしまうくらいコミカルで、なのにグッとくるイントロのギターでいきなり掴まれるA-1Carry On Up The Morning(これがまさしくドハーティのギターだ)   シャンブルズ・ミーツ・キンクス!リフが決め手のキラー・チューン 2.Delivery   ビートルズ・ライクなジャキジャキのツイン・ギターがイカしたロックンロール 3.You Talk。 アルビオンの再来か、切々と歌うドハーティーの声が感動的なナンバー4.UnbiloTitled。リバティーンズを彷彿とさせる爆音パンク・チューン 5.Side Of The Road。 重く、ブルージーなイントロで始まるミディアム・テンポ、オルガンの入ったモッズ・テイストのナンバー。フェイザーをかましたギターが良い6.Crumb Begging Baghead。コーラス・ワークも丁寧だ。終盤バイテンになりパンキッシュなプレーを聴かせてエンディング。

Side B

しっとり聴かせるB-1 Unstookie Titled。 ドハーティのヤンチャなヴォーカルが楽しい2.French Dog Blues。 ライブではウッドベースやブラシを使っていてジャジーでオシャレな仕上がり、メンバー曰くルー・リードのワイルド・サイドを歩けの雰囲気を狙った3.There She Goes。モータウンのリズムがイキな4.Baddies Boogie。 ブルージーでファンキーなリフが気持ちいい5.Deft Left Hand はブリッジも凝った聴かせる1曲。 クロージング・ナンバー6.Lost Art Of Murderはバート・ヤンシュが参加しており、これまでにない、深く心に沁みるアコースティックの演奏を聴かせてくれる。

ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。  またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。

H・ペレット公式サイト

関連記事