ROCK’NROLL GYPSIES / V(ロックンロール・ジプシーズ/ファイブ) Vinyl Diary

『ROCK’NROLL GYPSIES V』
ROCK’NROLL GYPSIES Vは2023年にリリースされた花田裕之率いるロックンロール・ジプシーズの5thアルバムである。
ROCK’N’ROLL GYPSIES
元THE ROOSETERS(Z)の花田裕之(G,Vo)を中心に結成されたロックバンド。(以下敬称略)
◇『HIROYUKI HANADA / LOVE HURT』(4曲入りCD 1995年1月)
◇『花田裕之/ROCK’N’ROLL GYPSIES 』(1995年1月)
花田裕之5作目のソロアルバム。元ROOSTERSの池畑潤二(Dr)、井上富雄(B)、元ROOSTERZの下山淳(G)という新旧ルースターズ・メンバーが一堂に会してレコーディングが行われた。
◇『花田裕之 R・R・G RENT-A-SONG 』(1995年9月)
花田裕之6作目のソロ・アルバムは前作と同年にリリースされた。メンバーも前作同様。全7曲の邦楽のみのカバー・アルバム。
◇『花田裕之 ROCK’N’ROLL GYPSIES “風が吹いてきた”』(1996年5月)
花田裕之の6作目のソロ・アルバム「RENT-A-SONG』を挟んで、リリースされた7枚目のソロ・アルバム。メンバーは『花田裕之/ROCK’N’ROLL GYPSIES』と同じく下山淳(G)、井上富雄(B)、池畑潤二(Dr)
◇「ROCK’N’ROLL GYPSIES /WHO THE FUCK IS THE ROOSTER?』 (2002年2月)
2001年10月14日、北九州でのロック・フェスにROCK’N’ROLL GYPSIES名義で(ライブ1度きりの予定で)出演。もちろんメンバーは花田裕之(Vo.G) 井上富雄(B) 下山淳(G) 池畑潤ニ(Ds)の4人
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES I -FIRST-』(2003年6月)
イベント出演をきっかけに、旧ルースターズメンバーで構成された花田裕之ソロプロジェクトがついにバンドへ発展。正式にその名をROCK’N’ROLL GYPSIESと改め本格的に活動を開始
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES II』 (2005年11月)
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES /Same Old BackBeat』(ライブ音源 2006年11月)
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES III』(2010年7月)
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES IV』(2016年4月)
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES /Just For Live at KYOTO takutaku』(ライブ音源 2019年8月)
◇『ROCK’N’ROLL GYPSIES V』(2023年04月)
『ROCK’NROLL GYPSIES V』
Track List
1.JUNKY JUNK HIPPY SHAKE、2.くりかえして、3.蝙蝠の唄、4.Mr.Lover Man、5.素晴らしい世界、6.So Long、7.渦、8.Fly-with only one wing-、9.Imaginary Territory、10.PLEASE
『ROCK’NROLL GYPSIES V』は2023年にリリースされたロックンロール・ジプシーズの5thアルバムである。本作でも演奏の安定感、充実度は言わずもがな、メンバー全員が作詞/作曲をしており、ヴァラエティに富んだ楽曲が並ぶ。花田裕之、市川勝也、池畑潤二の3人はそれぞれ2曲ずつ。下山淳は4曲(うち1曲は山口洋との共作)も提供しており、4人4様のキャラクターが色濃く出た内容となっている。
1.JUNKY JUNK HIPPY SHAKE 作詞/作曲 市川勝也
ヴォーカルは花田裕之、イントロのベース、弾けるドラムのフィル・イン、激しくアッパーなオープニング・チューン。リズミカルに韻を踏んだ歌詞をメロディに乗せる市川作のナンバーである。鉄壁の4人から溢れ出る音の波、特に下山淳の振り切れたギター・ソロが圧巻。
2.くりかえして 作詞/作曲 花田裕之
燻銀の魅力を放つ花田裕之のミディアム・テンポの曲、その歌詞に想いを馳せる。今の心境を極めてストレートに表現したのだろう、シンプルで平易な言葉だが、聞き流せない奥深さがある。胸に引っかかりが残る、さすらう男の歌である。レイドバックしたギターの音が良い。
3.蝙蝠の唄 作詞/作曲 下山淳
不穏なギターのイントロから王道の横ノリへ。池畑潤二のカウベルが雰囲気を盛り立てる、下山淳のヴォーカル曲。躍動感溢れる池畑潤二のドラムが素晴らしい。
4.Mr.Lover Man 作詞/作曲 池畑潤二
ギター・ポップを思わせるフォーキーなナンバー。ヴォーカルは花田裕之。クリーンなトーンのリード・ギター、瑞々しさと軽やかさを併せ持ち、これまでのジプシーズではあまり聴かれなかったタイプの曲で、新境地といえると思う。
5.素晴らしい世界 作詞/山口洋 作曲/下山淳
4に続くこの曲もアコースティック・ギターを据えたフォーキーなミディアム・スローなナンバー。ヴォーカルは下山淳。作詞はヒート・ウェイブの山口洋。アーシーな花田のギターが良い。
6.So Long 作詞/作曲 下山淳
下山淳のヴォーカル曲が続く。切ない歌詞、じっくり耳を傾けたいミディアム・ナンバー。ギター・バンドらしいスペーシーに広がる音世界。
7.渦 作詞/作曲 花田裕之
花田裕之ヴォーカルのスロー・チューン。新しい地平に辿り着いたというか、達観したその詞世界にある意味驚きを隠せない。バンドの演奏も圧巻で、その渋さが滲み出ており、言葉にならないカッコ良さである。
8.Fly-with only one wing- 作詞/作曲 市川勝也
アルバム2曲目の市川勝也作のアッパーなファンク・チューン。落ち着いたトーンの曲が続いた後のこういうパンチのある曲は一層エネルギッシュに感じられる。投げやりな感じの花田のヴォーカル、ワウペダルを駆使する下山淳のギターも魅力的。
9.Imaginary Territory 作詞/作曲 下山淳
下山淳ヴォーカルのスロー・チューン。トレモロの利いたギターとスライド・ギターが穏やかで心地良い。ソロはガット・ギターだろうか、これもとても良い音色だ。
10.PLEASE 作詞/作曲 池畑潤二
ラストは意表を突いており、これには大変驚いた。ポップでライトな曲調、歌詞もラブリーな内容、なんとなくジャジーな雰囲気を持つ、アコースティックなタッチのスカである。音の質感も最高で、ハッピー・エンドなのも嬉しいクロージング・ナンバーである。
ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。
またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ他)絵画に興味ある方はご覧ください。