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THE ROLLING STONES / BEGGARS BANQUET(ザ・ローリング・ストーンズ / ベガーズ・バンケット) Vinyl Diary

BEGGARS BANQUET』

19685月、UKチャート1位を獲得したジャンビン・ジャック・フラッシュに続き、同年12月にリリースされた、ストーンズ原点回帰のアルバム。

 

ROLLING STONES : ローリング・ストーンズは、イギリスのロックバンド。1962年4月のロンドンで、ブライアン・ジョーンズ、イアン・スチュワート、ミック・ジャガー、キース・リチャーズによって結成、その後間もなくビル・ワイマンとチャーリー・ワッツが参加した。

ーEARLY STONESー

ミック・ジャガー(Vo)、キース・リチャーズ(G)、チャーリー・ワッツ(Dr 19622021)、ビル・ワイマン(B 196293年脱退)、ブライアン・ジョーンズ(G 196269)

1968『Beggars Banquet』

2017 『On Air 』

ーMIDDLE STONESー

ミック・ジャガー(Vo)、キース・リチャーズ(G)、チャーリー・ワッツ(Dr 19622021)、ビル・ワイマン(B 196293年脱退)、ミック・テイラー(G  196974年脱退)      

1970 『Get Yer Ya-Ya’S Out!』

1971『Sticky Fingers』

1971『Gimmie Shelter』

1972 『Exile On Main Street』

1973 『Goats Head Soup』

ーLATE STONESー

ミック・ジャガー(Vo)、キース・リチャーズ(G)、チャーリー・ワッツ(Dr 19622021)、ビル・ワイマン(B 196293年脱退)、ロン・ウッド(G  1974)     

1976 『Black & Blue』

1983『Under Cover』

1986  『Dirty Work 』

1995 『Stripped』

2016 『Blue & Lonesome』

BEGGARS BANQUET

 Track List

1.”Sympathy for the Devil”、2.”No Expectations”、3.”Dear Doctor”、4.”Parachute Woman”、5.”Jigsaw Puzzle”、6.”Street Fighting Man”、7.”Prodigal Son” 、8.”Stray Cat Blues”、9.”Factory Girl”10.”Salt of the Earth”

 

ビートルズの『ホワイト・アルバム』の発売から2週間後にリリースされたという事実も興味深い『ベガーズ・バンケット』、タイトルを直訳すれば「乞食の宴会」だろうか。

心身不調のブライアン・ジョーンズの穴を埋めるかのように、本作でのギターは大半がキース・リチャーズが担当しており、ちょうどこの頃から彼はオープン・チューニングを使い始めている。またジョーンズはこのアルバムを最後にストーンズから離れることになる。

プロデューサーはジミー・ミラー。ミラーは本作の後も引き続きストーンズをバック・アップ。『レット・イット・ブリード』、『スティッキー・フィンガーズ』、『メインストリートのならず者』と傑作を量産している。前述のジャンビン・ジャック・フラッシュもミラーのプロデュースである。

 

“Sympathy for the Devil”

ストーンズといえばこの曲というくらい、代名詞的1曲。ジャン・リュック・ゴダールの映画『ワン・プラス・ワン』で、バンドがこの曲を仕上げていく過程が描かれている。リズムを解体、再構築し、パーカッションを加え、肉付けしていく様が克明に映しとられている。

 

No Expectations”

アコースティック・ギターとスライド・ギターを主軸にした枯れた味わいのスロー・ナンバー。ベースど極々シンプルなパーカッションは入っているが、ドラムは使われていない。アメリカではシングル「ストリート・ファイティング・マン」のB面に収録された。

 

“Dear Doctor”

ジャガーとリチャーズのツイン・ヴォーカルによるフォーキーなカントリー・ブルース。ハープ、バンジョー、マンドリンっぽい音も聴こえる。この曲でもドラムは使われていないようだ。

 

“Parachute Woman”

ローファイなドラムとベースの音、アンプリファイドされたハープ、ザクザクとしたアコースティック・ギターの音もプリミティブで、その凶暴さがなんともいえない。

 

“Jigsaw Puzzle”

躍動感溢れるビル・ワイマンのベースに耳がいく。スライドギターはキース・リチャーズによるものらしい。1本調子なキースのギターに対し、饒舌なニッキー・ホプキンスのピアノが素晴らしい。曲がラストに向かっていくにつれて、サイケデリックな色彩を帯びていく。

 

“Street Fighting Man”

フォーキーな曲ではあるが、各楽器の硬質なタッチがなんともいえないアンバランスな魅力を醸す、この曲もストーンズの名曲の1つといえる。チャーリー・ワッツのドラムが素晴らしい。因みにベースはキース・リチャーズが弾いているようだ。アメリカでは、アルバムの先行シングルとしてリリースされた。

 

“Prodigal Son” 

ちょっとトボけた風味の、ロバート・ウィルキンスの戦前ブルースのカバー。ただただ掻き鳴らしている感じのギターだが、エモーショナルでなかなかに味わいがある。

 

“Stray Cat Blues”

緊張感のある不敵なイントロ、人を喰ったようなジャガーのヴォーカル、破壊的なリズム隊のサウンド、ストーンズ流極上のアコースティック・ファンクである。この曲はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのヘロインに触発された、という記述を目にしたことがある。ライブ・アルバム『ゲット・ヤー・ヤーズ・アウト』でもプレーされている。

 

“Factory Girl”

リチャーズの出たとこ勝負的なリズム・ギターがとてもイキイキとしており、楽しめるフォーキーなナンバー。ヴァイオリンやパーカッションもさりげなく効果的に使用されている。

 

Salt of the Earth”

リチャーズとジャガーよるツイン・リード・ヴォーカルのクロージング・ナンバー。イントロはしっとりと始まるアーシーな雰囲気だが、エンディングに向かうにつれて熱を帯び、エキサイティングにラストを迎える。

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ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。  またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。

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