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ROBERT GORDON/LIVE AT LONE STAR (ロバート・ゴードン/ライブ・アット・ローン・スター) Vinyl Diary

『LIVE AT LONE STAR』’88年、NYのクラブ、ローン・スターにて、クリス・スペディングがギターを担当したロバート・ゴードンのLive89年にフランスNew Roseからリリースされたライブ盤。

ROBERT GORDON

70年代後半から80年代前半にかけてのネオ・ロカビリー・ムーブメントをストレイ・キャッツ、ロカッツなどとともに盛り上げた、ロカビリー・リバイバルの立役者の1人がロバート・ゴードンである。

ロバート・ゴードンは、1947年3月29日メリーランド州ベセスダ生まれ。幼い頃エルビス・プレスリーの「Heartbreak Hotel」を聴いてロックンロールを志す。他にもジーン・ヴィンセント、ビリー・リー・ライリー、エディ・コクラン、ジャック・スコットなどから影響を受ける。

17歳のとき、『ザ・コンフィデンシャルズ』というバンドでレコーディング・デビュー。この頃からジェームス・ブラウンやオーティス・レディングのようなR&Bに興味を持つ。

1970年、ニューヨークに移り住み、Tuff Dartsに加入。1976年、地元のさまざまなバンドが参加したライヴ・コンピレーション・アルバム『Live at CBGB’s』にバンドの楽曲が3曲収録される。

77年、プロデューサーのリチャード・ゴッテラーと出会い、ギタリスト、リンク・レイとロックンロール/ロカビリースタイルの音楽を作ることを決意。1プライベート・ストック・レコードから同年『Robert Gordon With Link Wray』をリリース。この年、エルヴィス・プレスリーが亡くなった後、より注目を集めるようになり、シングル「Red Hot」はロカビリー・ナンバーとしては珍しく、ラジオで頻繁にオンエアされた。

’78年には同レーベルから『Fresh Fish Special』をリリース。収録曲の『Fire』はゴードンのファンを自認するブルース・スプリングスティーンから提供された楽曲である。

RCAに移籍し、1979年『Rock Billy Boogie』をリリース。タイトルトラックのほか「Walk On By,It’s Only Make Believe,The Catman」がラジオで取り上げられ、アルバムはヒットチャートのトップ100にチャートインした。

1980年の『Bad Boy』は商業的に失敗、スペディングとのコンビを解消し、新たにダニー・ガットンとコンビを組む。 1981年の『Are You Gonna Be the One』リリース。収録された、マーシャル・クレンショー作の「Someday, Someway」はシングルカットされヒット、アルバムも20万枚を売り上げてゴードン最大のヒットとなった。

1980年代前半はガットンとともに精力的にツアーを行い、そこでのベスト・パフォーマンスを収めたライブ・アルバム『The Humbler』がNRGレコードからリリースされた。

’82年『Too Fast To Live, Too Young To Die 』を、’83年『The Loveless』 (Soundtrack) を立て続けにリリース。『ラブレス』は映画よりもサントラの方が話題になった。(現在ではカルト的な人気を誇る映画として認識されている)

アルバムの予算の問題でRCAと対立して解雇され、以降ゴードンは長い沈黙の期間に入る。

1990年代を通じて第一線から退いていたゴードンだが、’05年スペディングとのコンビを復活し、ヨーロッパ・ツアーを開始。ライブのハイライトを「The Reunion Tour」として、自身のレーベル Climate Control から発表ほか、フランスのレーベル Last Call から、アムステルダムでのライブを収録したDVDRockin’ The Paradiso』をリリース。

ゴードンとスペディングは2005年から2009年まで大規模なツアーを敢行、またエルヴィスの没後30周年を記念して、『Fresh Fish Special』で共演したThe Jordanairesを再度招聘し、エルヴィスの曲をカバーしたアルバムをRycodisc からリリースした(なお、Rycodiscの強いプッシュにもかかわらず、アルバムはそれほど売れなかった)。

マイナー・レーベルからオリジナル作品を発表したり、過去の作品のいくつかが再リリースされるなど地道に活動を続けていた。

20221018日、死去。75歳没。死因は不明であるが、白血病で闘病中であったようだ。

202211月には『Hellafied』が20237月には『Rockabilly for Life』がリリースされた。

『LIVE AT LONE STAR』

SIDE A

1 The Way I Walk 2 Train A Riding 3 Remember To Forget 4 Rockabilly Boogie 5 Twenty Flight Rock 6 Treat A Dog

SIDE B

7 Someday Someday 8 There You Go 9 Lonesome Train 10 You’re Undecided 11 Fire 12 It’s Only Make Believe 13 Black Slacks 14 Red Hot

Personel Are

Robert Gordon (vo)Chris Spedding(guitar)Tony Garnier(bass)Anton Fig(drums)

SIDE A

1 The Way I Walk

オリジナルはジャック・スコット。クランプスも取り上げていた名曲。イントロ3連弾きのスペディングの緊張感のあるギター、ゴードンの落ち着いたトーンのヴォーカルがなんともカッコいい。

2 Train A Riding

というタイトルだがこれは「ミステリー・トレイン』の改題(それともミスか?)トニー・ガルニエのスラップが炸裂するロッキン・チューン。この曲もカバーしているミュージシャンが多い。ストレイ・キャッツ、ザ・バンドのカバーも渋い。

3 Remember To Forget

スタン・ケスラー/チャーリー・フェザース作のエルビスのバラード。ゴードンは表現力豊かに丁寧に歌い上げている。

4 Rockabilly Boogie

ジョニー・バーネット・トリオのヒット曲。ゴードンといえば、まずこの曲を思い浮かべる向きも多いのではないだろうか。ヒーカップを駆使してゴードンは軽快に歌う。

5 Twenty Flight Rock

今やクラッシック・ロックの代表的な1曲といえるエディ・コクラン・ナンバー。ストーンズもライブ・アルバム『Still Life』で取り上げていた。

6 Treat A Dog

正式には『I Wouldn’t Treat a Dog (The Way You Treated Me)』でボビー・ブルー・ブランドが歌った曲。オリジナルはホーンが入ったR&B。かなり難易度の高い曲だと思うがゴードンの安定した歌いっぷりには余裕すら感じる。

SIDE B

7 Someday Someday

マーシャル・クレンショウ作。タイトルはおそらく表記違いで正しくは『Someday Someway』。ポップな曲調の明るいナンバー。ブリッジもあり短いながらも起伏に富んだ曲。

8 There You Go

ジョニー・キャッシュのナンバー。この曲ではゴードンはキャッシュの声に寄せて歌っている感じがする。シンプルこの上ない演奏だが、得難いモノがある。

9 Lonesome Train

ジョニー・バーネット・トリオのナンバー。バック3人のイキの合った演奏が楽しめる。エモーショナルなゴードンの弾けるような歌声が良い。

10 You’re Undecided

これもジョニー・バーネットによるブルージーなナンバー。変幻自在なスペディングのギターが楽しめる。

11 Fire

スプリングスティーン作。ここでのゴードンのヴォーカルはトーン抑えめながら、男臭さ満載の痺れる歌いっぷりで、スプリングスティーンが惚れたのも頷ける。ゴードンのヴォーカルに寄り添うスペディングのギターも素晴らしい。

12 It’s Only Make Believe

Conway Twittyのオリジナル・ロッカ・バラードであり、ゴードン最大のヒット曲の1つ。朗々と歌うゴードンのヴォーカルに聞き惚れる。

13 Black Slacks

ジョー・ベネット&スパークルトーンズがオリジナルのコミカルでアッパーなロッキン・チューン。スペディングが繰り出す様々なリックが面白い。艶のあるゴードンの声、本家超えの名演である。

14 Red Hot

ビリー・リー・ライリーのヒット・ナンバー。本家寄りにがなるゴードンとハイテンポなバンドの演奏が圧巻なクロージング・ナンバー。

ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。  またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ他)絵画に興味ある方はご覧ください。

H・ペレット公式サイト

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