THE KILLS/MIDNIGHT BOOM(ザ・キルズ/ミッドナイト・ブーン) Vinyl Diary
『MIDNIGHT BOOM』
The Kills (ザ・キルズ) は、ジェイミー・ヒンス(通称ホテル イギリス出身)とアリソン・モシャート(通称ヴィヴィ アメリカ出身)からなるデュオ/バンド。繊細なヴォーカルと攻撃的でローファイなギターが奏でるガレージ・ロック、パンク、ブルースをルーツとするサウンドでUKロックの隆盛を支え、絶大な支持を得る。
THE KILLS 2人の出会い:ディスカウントというバンドでイギリス公演中だったヴィヴィが泊まったホテル。そこにはたまたまホテルも滞在しており、彼の部屋から漏れ聴こえる音楽にヴィヴィが興味を持って近付いたことで、2人は運命的な出会いを果たす。意気投合した2人は、ヴィヴィがアメリカに帰国してからも大西洋をはさんでお互いの自作の音源のやり取りを続け、その後合流。2001年にデモテープ発表。
ディスコグラフィー
2002年、ドミノから『Black Rooster EP』でデビュー。
2003年3月、1stアルバム『Keep on your mean side』リリース。
2005年2月、2ndアルバム『No Wow』リリース。
2008年3月、3rdアルバム『Midnight Boon』リリース
2011年4月、4thアルバム『Blood Pressures』リリース
2016年6月、5thアルバム 『Ash & Ice』リリース。
2020年12月、 『Little Busters』(Bサイドとレア音源の全曲リマスター編集盤)リリース。
現在まで6枚のアルバムをリリースしている。
『MIDNIGHT BOON』
Track List
SIDE A:1.U.R.A. Fever、2.Cheap and Cheerful、3.Tape Song、4.Getting Down、5.Last Day of Magic、6.Hook and Line
SIDE B:1.Black Balloon、2.M.E.X.I.C.O、3.Sour Cherry、4.Alphabet Pony、5.What New York Used to Be、6.Goodnight Bad Mornin
これまで2枚のアルバムと大きく違うところはアルマーニ・トリプルエクスチェンジ(スパンク・ロック)をドラム・プログラミングに起用したこと。そのためリズムが以前にも増して多彩で、よりスタイリッシュに生まれ変わったグラマラスなローファイ・サウンドとなっている。
Side Aアルバムのオープニング・ナンバーはアンニュイでルーズなノリ、掛け合いのヴォーカルのA-1.U.R.A. Fever。 ダンサブルでコマーシャルなポップ・ナンバー、多彩なパーカッションで聴かせるA-2.Cheap and Cheerful、が本作ベスト・トラックか。 優しげなAメロと激しいBメロの対比がカッコいい 3.Tape Song。 チープなリズムとツイン・ボーカルで聴かせる1曲、A-4.Getting Down。 前作の系譜、ガレージ・ロック臭プンプン、ハスキーなヴィヴィのヴォーカルがキュートな 5.Last Day of Magic。 爆音、ハードなローファイサウンドのA-6.Hook and Line。
Side Bヒット・シングルB-1.Black Balloon。 アルバム中1番パンキッシュな仕上がりのB-2.M.E.X.I.C.O。 目まぐるしく凝ったコーラス・ワークが楽しい 3.Sour Cherry。 ズンドコドラムのロックンロール4.Alphabet Pony。 シンプルな構成の曲ながら、ポップで明るいトーンの 5.What New York Used to 。 アコースティック・ギターとシンプルなピアノの美しいバラード、B-6.Goodnight Bad Morninがクロージング・ナンバーとなる。
4thアルバム『Blood Pressures』に続く
ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。 またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。