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BABY FACE WILLETTE/FACE TO FACE(ベイビー・フェイス・ウィレット/フェイス・トゥ・フェイス) Vinyl Diary

FACE TO FACE1961年にブルー・ノート・レーベルからリリースされたBaby Face Willette初のリーダー・アルバムである。

Baby Face Willette/ ベイビー・フェイス・ウィレット

(1933911日〜197141)アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン。ビ・バップ、ハード・バップ、ソウル・ジャズの分野で活躍したハモンド・オルガン奏者。(出身地がアーカンソー州リトルロック又はルイジアナ州ニューオーリンズなど諸説あり)

教会に深く関わっていた両親(父は聖職者、母は宣教師で、教会でピアノを弾いていた)の影響で彼のルーツはゴスペルに深く根ざしている。ピアニストの叔父であるフレッド・フリーマンと一緒に勉強し、10代でいくつかのゴスペルグループでピアノで伴奏をつけるようになり、その後R&Bに進出。早くからアメリカ国内だけでなく、カナダやキューバでも演奏旅行を行った。

シカゴに定住した際に、ゴスペルやR&Bからジャズ・バンドでの演奏に転身することを決意する。キング・コラックスやジョー・ヒューストン、ジョニー・オーティス、ビッグ・ジェイ・マクニーリーらの楽団でピアニストを経験した後、1958年、オルガニストに転向。ウィスコンシン州ミルウォーキーの外れに拠点を置く。(歌手でもあった妻ジョー・ギブソンといくつかのクラブで共演する)

1960年、ニューヨークに入る。ルー・ドナルドソン、グラント・グリーンに出逢いプルー・ノートでのレコーディングに参加。その結果、自身も同レーベルと契約を交わす。

1961:『ヒア・ティス/ルー・ドナルドソン』 – Here ‘Tis (Blue Note)

1961:『グランツ・ファースト・スタンド/グラント・グリーン』 – Grant’s First Stand (Blue Note)

1961:『 /ベイビー・フェイス・ウィレット』 – Face To Face (Blue Note)

1961:『ストップ・アンド・リッスン/ベイビー・フェイス・ウィレット』 – Stop And Listen (Blue Note)

(録音日が Here ‘Tis』は61123日、『Grant’s First Stand』がその5日後の28日、『Face To Face』がその2日後の30日。1週間で3作のレコーディングという怒涛のスケジュールである。『Face To Face』は自身初のリーダー作。『Stop And Listen』は彼の最高作と言われる)

1963年:自身のトリオを結成、アーゴ・レーベルと契約。

1964:『モー・ロック』Mo’ Rock (Argo)

1965:『ビハインド・ジ・エイト・ボール』Behind the 8 Ball (Argo)

1966年からサウスサイドシカゴのラウンジで定期的に演奏していた時期もあったようだが、その後ジャズシーンからほとんど姿を消し、ニューヨークで食い詰め、カリフォルニアに移ったものの健康を害し、家族の待つシカゴに戻らざるを得なくなり、1971年(37)同地で夭折した。

ウィレットのオルガンはジミー・スミスの活動に触発されているが、演奏様式はゴスペルやソウル・ジャズに色濃く反映されている。ジミー・スミス、ジャック・マクダフ、ジミー・マググリフと共にソウル・ジャズ、オルガン・ジャズの代表格とされる。プロの美容師でもあり、物静かで控えめな人物だった。

FACE TO FACEPersonnel

Baby Face Willette – organGrant Green – guitarFred Jackson – tenor saxBen Dixon – drums、Producer Alfred Lion

 Track list

A1.Swingin At Sugar Ray’s、A2.Goin’ Down、A3.Whatever Lola Wants、B1.Face To Face、B2.Somethin’ Strange、B3.High N’ Low

オルガン、ギター、ドラムスという典型的なオルガン・トリオ編成に、サックスを加えたワン・ホーン・カルテット。ギターは、この後ブルー・ノートに数々の名作を残す看板ギタリスト、グラント・グリーン。いつもより音色がクランチ気味なのは彼の持ち込み機材によるものだったからだそうだ。テナーのフレッド・ジャクソンは、主にR&B畑で活躍したサックス奏者で、1960年代前半のみブルーノートでジャズ奏者として活動。ソウル・ジャズ幻の名盤と言われた『Hootin”n Tootin’』(1962)を自身名義で発表したキャリアを持つ。

Side A

カッコいいとしか言いようがないソウルフルなダンス・ナンバー、A1.Swingin At Sugar Ray’sで幕を開ける。ソロはウィレット〜グリーン〜ジャクソンの順。その後4バース。つっかかり気味のウィレットのソロと、ジャクソンのサックスが熱く、煽り立てるディクソンのドラムも素晴らしい。A2.Goin’ Downはタメの効いた、スローなジャズ・プルース。ソロはウィレット〜ジャクソン〜グリーンの順。アルバム中唯一のスタンダード・ナンバーA3.Whatever Lola Wants、は少しラテンの香りの漂う曲。(因みに他5曲は全てウィレットのオリジナル!)ソロはジャクソン〜グリーン〜ウィレットの順。グリーンお得意のフレーズ繰り返しを、控えめに披露している。

Side B

B面のオープニングは軽快なナンバー、B1.Face To Face、ソロはジャクソン〜ウィレット〜グリーンの順。B2.Somethin’ Strangeはマイナー・プルース。ソロはウィレット〜グリーン〜ジャクソンの順。多彩なフレーズでジャクソンが頑張っている。クロージングのB3.High N’ Lowはミディアム・チューン。ソロはジャクソン〜グリーン〜ウィレットの順。タメの効いたグリーンのギターが秀逸。

時にブルージーで、時にダンサブル。何処を切ってもソウルフルでアーシー、なのにくどすぎず、繰り返し聴ける好盤である。オルガン・トリオで時々気になる、主張の強過ぎる音がなく、メンバーそれぞれがお互いをリスペクトしながら、お手本のような献身的なプレイを聴かせてくれる。レア・グルーヴ、R&B、ソウル、ファンクなどの愛好家の方も楽しめる作品である。

ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。  またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。

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