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T・REX/DANDY IN THE UNDERWORLD(地下世界のダンディ)

初めて聴いた時から印象変わらず大好きな1曲

マーク・ボラン率いるT・REXが77年に発表した(ティラノザウルス・レックスから T・REXに改名してから数えると)通算8枚目にあたるスタジオ・アルバム。これはそのピクチャーディスク。キレイでしょう?曲名も盤面に克明に印字されている。

このアルバムがリリースされて半年後にマーク・ボランが亡くなったため、遺作となった作品でもある。

生前から「僕は30歳まで生きられないだろう」と彼が語っていたのは有名な話。内縁の妻(いわゆる事実婚)が運転する車に同乗。事故により大破したのは30歳の誕生日を2週間後に控えた日のことだった。

さて、本作が発売された77年といえば、イギリス本国ではパンク・ムーブメントが吹き荒れていたその真っ只中。マーク・ボランは以前のツアーの前座に、3大パンク・バンドの1つ、 THE DAMNEDを起用したこともあるほどこの新しい音楽パンク・ロックにぞっこんで、そういった部分では柔軟なマインドを持っていた人といえる。

ところが、このアルバムがパンク・ロックに傾倒、接近した内容かというとそこはそうでもなく、いつものボラン・ブギー、ボラン節が展開される。

ここで、T・REXの作り出す音楽を僕なりに書くと、ロカビリーやブルースに典型的な3コード進行(それ以上にブリッジ、ブレイクを加えて転調する、というパターンはほとんど見かけない)があり、リフの組み立て方やメロディも、ルーツミュージックから大きく逸脱はしない、ただ使用する楽器の音色や重ね方がこのバンド特有の雰囲気をもたらしている、と思う。

その上で、やはり最大の魅力は彼の歌詞と歌声でしょう(「僕はミュージシャンというより詩人なんだ」と語っていたのをヒストリー本で読んだことがある)

このアルバムも他の作品同様、どこを切っても金太郎飴状態のボラン・ブギーが聴こえてくる。

のだけれども。1曲だけ、表題曲の地下世界のダンディだけは昔から抜きん出て違う印象を与え僕の中に居座り続けている。

荘厳なストリングスに始まり、ロッカバラードのリズムにナイーブなマーク・ボランの声がのる、少しメランコリックで、それからピースフルな気持ちにさせてくれる名曲!(詩人の書く詞は難解で意味分からないから割愛します)

T・REXの中で迷わず1番好きな曲。その印象はこの曲を初めて聴いてからずっと変わらない。

DANDY IN THE UNDERWORLD  タワーレコード・オンライン

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