SYLVAIN SYLVAIN / LIVE IN NEW YORK 80(シルヴェイン・シルヴェイン/ライブ・イン・ニューヨーク80) Vinyl Diary
『LIVE IN NEW YORK 80』こんな素晴らしいライブアルバムが眠っていたとは。1980年3月9日にニューヨークのロスリンにあるMY FATHER’S PLACEで行われたSYLVAIN SYLVAINのライブ音源。当時WLIR-FMで放送されたものを丁寧にリマスターされたモノ。
Track List
1.Instrumental、2.What’s That Got To Do With Rock N’ Roll、3.What’s That Got To Do With Rock N’ Roll、4.Emily、5.Without You、6.I’m Sorry、7.The Kids Are Back、8.Closer Together、9. Ain’t Got No Home、10.14th Street Beat、11.Deeper And Deeper、12.Dirty Water
Personnel
Sylvain Mizrahi – vo.gt , Johnny Rao – gt . Bobby Blacklain – key ,Curtis Fields – sax ,Buzz Verno – b , Lee Crystal – ds
ラジオDJ〜会場での前説があり1. Instrumental で幕開け。カーティス・フィールズのサックスがメロディを紡ぐタメの効いたスローナンバー。一気にニューヨークの夜に入り込んだ雰囲気にラジオDJ〜会場での前説がありシルヴェインの軽いMCが入り2. What’s That Got To Do With Rock N’ Roll ミディアムテンポのナンバー。ブリッジのところがカッコいい。間奏はサックスソロ。シルヴェインはこの時点で既に最高潮。コロコロと転がるようなボビー・ブレインのピアノもグッド!3. Teenage News クリミナルズではお馴染みの軽快なロックンロール。リードギターのジョニー・リオが頑張っている。後奏のソロはシルヴェインか。4. Emily タテノリに近いイーブンなビートのロックンロール。スタジオバージョンより尺が長く骨太な感じ。しかも緩急があり、ドラマチックで申し分なし!サックスがよく歌って、上手い!5. Without You カームダウンを誘うロッカバラード。サビの部分のシルのヴォーカルがアツくてシビれる!ラスト、ベースラインがビートルズのノルウェーの森のメロディで終わらせるところがオシャレ。6. I’m Sorry ミディアムのマイナーコードのナンバー。間奏や後奏でシルのアドリブっぽいヴォーカルが入り、スタジオバージョンより尺が長く聴かせるリアレンジ。7. The Kids Are Back コーラスワークが冴え渡る1曲。この曲も緩急があり、アンサンブルも素晴らしい。後奏、ギター、サックス、ピアノがせめぎ合ってなんとも言えずかっこいい。8. Closer Together メロディアスなギターポップっぽいスイートなアップテンポナンバー。コーラスワークがよく練られており、職人的。9. Ain’t Got No Home 3コードのシンプルなノリノリのロックンロールナンバー。エンディング、観客のワンモアタイム!の声に応える余裕の演奏。この曲はNEWYORK DOLLS/RED PATENT LEATHERでも歌っている。10. 14th Street Beat スタジオ版よりもテンポを上げてパンキッシュにプレイしている。間奏で、各メンバーが遊びのある演奏を聴かせていて、こんなところも職人芸、名人芸と思わせる。 JOHNNY THUNDERS & THE HEARTBREAKERS(ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ)にギタリストとして参加した時(マドリッド、だったかな?)も、シルヴェインタイムみたいのがあって、この曲を歌っていて、その時もノリノリだった。盛り上げ方が上手いし、本人も気に入ってる曲なんだろうな。11. Deeper And Deeper 観客にお礼を伝えてから、この感動的なR&Bベースのバラードを歌い始める。シブく、泣ける、表現力の冴えるシルの声が聴ける。アンコールを求める声が響き、再登場する14stバンド。そしてラストは12.Dirty Water リバーブがガンガンに効いたシルの(グレッチ?)ギター。重いベースが腰にくるブルースナンバー。
全12曲。全編通してアンサンブルがよく、グルーヴィー、アレンジもヒネリがあり、全く飽きさせない。シルヴェインのショーマンシップ旺盛なヴォーカルと熱い演奏であっという間に過ぎてしまう56分47秒である。
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ロッコ :本ブログVINYL DIARY(ビニール・ダイアリー)主催。レコードのことをビニール(又はヴァイナル)と呼ぶことから、この名称に。これまで少しずつ収集してきたロック、ジャズのアナログ盤、CDのレヴューを細く永く日記のように綴っていきたいと思っている。 またH・ペレットの雅号で画家としての顔も持つ(過去、絵画コンクールにて複数回の入選、受賞歴あり)ここ最近は主にミュージシャンの絵を描いている。(ジョニー・サンダース、シルヴェイン・シルヴェイン、キース・リチャーズ、トム・ウェイツ、他)絵画に興味ある方はご覧ください。