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CRIME(クライム)/SAN FRANCISCO’S FIRST AND ONLY ROCK’NROLL BAND: LIVE 1978

SAN FRANCISCO’S FIRST AND ONLY ROCK’NROLL BAND: LIVE 1978はクライムの未発表の1978年ライヴ音源収録の7インチ2枚と35分の映像を収録したDVDを合わせた3枚組である。(2019年発売、THREE FOR SHEPP (7″*2+DVD)と表記しているところもある)

クライムはカリフォルニア州サンフランシスコ最初期の、現在もカルト的な人気を誇る、アメリカのパンクバンドである。

見開きジャケットの内側↑キュートなシングル盤サイズだけど、しっかりした丁寧な作りに好感が持てる。

バンドは1976年にJohnnyStrike(ボーカル、ギター)、Frankie Fix(ボーカル、ギター)、Ron “The Ripper” Greco(ベース、元Flamin’Groovies)、Ricky TractorRicky Williams)(ドラム)によって結成された。(本アルバムではHank Rankがドラムを担当している)

彼らのデビュー作である自己資金によるダブルA面「Hot Wire My Heart」と「Baby You’re So Repulsive」は、1976年の終わりに登場し、西海岸からの米国のパンクアクトによってリリースされた最初のシングルである。(2曲とも本作に収録)

1970年代後半から1980年代初頭にかけてのキャリアの中で、Crimeは公式に7インチのレコードを3枚しかリリースしていない。しかし、バンドのライブパフォーマンスとデモテープの多くのブートレッグレコーディングは、1980年代を通して散発的に制作された。

スタジオレコーディングとリハーサルテープのコレクションであるSanFrancisco’s Doomedは、1991年にイギリスのSolar Lodgeからバンドメンバーの承認を得て、アナログ盤とCDでリリースされた。(実際にレコーディングされたのは1978〜1979年)このアルバムは、2004年にスワミレコードによってSan Francisco’s Still Doomedとして再リリースされた。

その後も未発表作品のリリースは続き、20101月、クライムの初期の写真とポスターの本、The Band CrimePunk ’77 Revisited by JamesStarkLastGaspBooksから出版され、20137月には未発表のスタジオレコーディングのコンピレーションアルバム、Murder by Guitar19761980Kitten Charmerレーベルからリリースされた。

その後、20153月、Munster Recordsは、7インチ45RPMシングルレコードを備えたボックスセットCrime-7×7をリリースした。

ここにご紹介するのはCRIMEの未発売だった1978年ライヴ音源収録の7インチ2枚と35分の映像を収録したDVDを合わせた3枚組である。

1978年にサンフランシスコにあるナイトクラブ・マブヘイ・ガーデンズで映画プロデューサーのLarry Larson(ラリー・ラーソン)の手で16ミリのカラー・フィルムで撮影されたモノ。これまで何十年も眠ったままだったこの映像をJohn Bastian(ジョン・バスティアン)が編集、監督した35分の映像が今回DVDで初出となった。映像は16ミリ特有の荒い画像ではあるが、それを補って余りある内容の濃さ、当時のサンフランシスコのナイトクラブの熱気、バンドの音楽に寄せる真摯な態度まで感じ取れる貴重なドキュメントである。

アナログ盤(シングル2枚組)はこのライブ音源をシングルにしたモノである。トラック・リストは

Live Tracks:

A-1 Feel the Beat

    2 Rockabilly Drugstore

    3 Out Crowd

B-1 Baby You’re So Repulsive

    2 CRIME Wave

    3 Piss On Your Dog

C-1 I Knew this Nurse

    2 San Francisco’s Doomed

    3 Instrumental Instrumental

D-1I Stupid Anyway

    2 Murder by Guitar

片面に3曲も入ってしまうという、1曲2分にも満たない、痛快なロックンロールが詰め込まれている。音も聴きやすく、ローファイでガレージなサウンドが堪能出来る。

1.2.3.4のかけ声、深い意味のない歌詞と短い曲、革ジャンとデニムとスニーカー、という揃いのスタイルでニューヨークを席巻したラモーンズ。インテリ・ニューヨーカーはラモーンズのこうしたスタイルを、一つのコンセプト・アートとして認識していた側面があったようで、彼らがパンク・ファン以外からも支持されたのは、このような背景があるからだ、と聞いたことがある。

クライムにラモーンズからの影響があるのかは分からないが、髪はリーゼント、警察官の揃いの制服、そして1曲2〜3分のたたみかけるようなロックンロールを演奏する、という強固なスタイルは僕の中では”西のラモーンズ、東のクライム”なのである。

San Francisco’s First and Only Rock ‘N’ Roll Band  タワーレコード・オンライン

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