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CRIME(クライム)/SAN FRANCISCO STILL DOOMED

クライムは、カリフォルニア州サンフランシスコ出身の、現在でも一部ではカルト的な人気を誇る、アメリカのパンクバンドである。

バンドは1976年にJohnnyStrike(ボーカル、ギター)、Frankie Fix(ボーカル、ギター)、Ron “The Ripper” Greco(ベース、元Flamin’Groovies)、Ricky TractorRicky Williams)(ドラム)によって結成された。(本アルバムではHank Rankがドラムを担当している)

彼らのデビュー作である自己資金によるダブルA面「Hot Wire My Heart」と「Baby You’re So Repulsive」は、1976年の終わりに登場し、西海岸からの米国のパンクアクトによってリリースされた最初のシングルである。(2曲とも本作に収録)

1970年代後半から1980年代初頭にかけてのキャリアの中で、Crimeは公式に7インチのレコードを3枚しかリリースしていない。しかし、バンドのライブパフォーマンスとデモテープの多くのブートレッグレコーディングは、1980年代を通して散発的に制作された。

スタジオレコーディングとリハーサルテープのコレクションであるSanFrancisco’s Doomedは、1991年にイギリスのSolar Lodgeからバンドメンバーの承認を得て、アナログ盤とCDでリリースされた。(実際にレコーディングされたのは1978〜1979年)このアルバムは、2004年にスワミレコードによってSan Francisco’s Still Doomedとして再リリースされた。今回紹介している盤はこれで、全22曲の快作である。アルバムの中身を紹介すると、

ノイジーなロックンロール、A-1、「フラストレーション」。ルーズなノリの、A-3、「アイ・ニュー・ディス・ナース」。痛快な表題曲、A-4、「サンフランシスコズ・ドゥームド」。イギー・ポップのアイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグを髣髴ささせる、A-6、「ピス・ユア・ドッグ」。シンプルなインスト・ナンバー、タイトルもそのまんまな、A11、「インストルメンタル・インストルメンタル」。キュートなロカビリー、A-12ロカビリー・ドラッグストア(ジャケット裏の曲順表記は一部誤りがある)。ストゥージズっぽい、B-1、「フライエイター」。キャッチーなノリの、B-3、「フリップアウト」。おどろおどろしたインダストリアルな、B-4、「エマージェンシー・ミュージック・ワード」。タイトルが笑える、B-6、「ヤクザ」とB-8、「サムライ」。バンドをカルト的存在にした、B-9、「ホット・ワイヤー・マイ・ハート」各曲3分に満たないシンプルなロックンロールばかりである。

その後も未発表作品のリリースは続いていて20101月、クライムの初期の写真とポスターの本、The Band CrimePunk ’77 Revisited by JamesStarkLastGaspBooksから出版され、20137月には未発表のスタジオレコーディングのコンピレーションアルバム、Murder by Guitar19761980Kitten Charmerレーベルからリリースされた。

その後、20153月、Munster Recordsは、7インチ45RPMシングルレコードを備えたボックスセットCrime-7×7をリリースした。お世辞にも演奏が上手いバンドとは言えないが、そのビジュアルイメージとあいまって、西海岸のパンク勃興に貢献した貴重でカッコいい存在である。

CRIME/ LIVE1978のブログはこちら→ブログ SAN FRANCISCO’S FIRST AND ONLY ROCK’NROLL BAND

 

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