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LOU REED(ルー・リード)/ROCK AND ROLL HEART(ロックンロール・ハート)

ロックンロール・ハート

これまで所属していたRCAからアリスタに移籍しての第一弾がこのアルバム。

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの時代から前衛性とポップさを兼ね備えた斬新かつ挑戦的な音楽性、陰翳と知性に富みながらも様々なスタイルを持つボーカル、音像を形成する上で欠かせないオリジナリティ溢れる独創的なギター・プレイ、人間の暗部を深く鋭く見つめる独特の詩世界を持つ、20世紀以降における最重要アーティストの一人である。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(19651970)のボーカリスト兼ギタリスト。1970年に脱退し、ソロ活動を開始した。19724月、アルバム『ロックの幻想』でソロ・デビューを果たした。同年11月、盟友・デビッド・ボウイとそのパートナーであるミック・ロンソンと事実上共作した『Transformer』を発表。19737月、閉鎖的な都市における内省的かつ陰鬱な恋愛を映画的な手法で描いたコンセプト・アルバム『Berlin』(ブログ) 発表。リードの思惑から外れたオーヴァープロデュースとも言える1974年リリース『Sally Can’t Dance』は自身最高のヒットを記録した。RCA時代最後の作品である1975年『 Metal Machine Music 1976年『Coney Island Baby 』までは人気を得ていた。

その後のアリスタ時代は、1976年、ファンクやフリー・ジャズを導入した『Rock And Roll Heart』(ブログ)1978年バイノーラル・サウンドにトライした『Street Hassle』、1979 、『The Bells』、1980年、AOR的な『Growing Up in Public』リリース。

RCA復帰第一作となった1982『The Blue Mask』(ブログ)はラフかつノイジーなロック、ほぼ同一の布陣で更にオーソドックスなロックへ遡行した1983年『Legendary Hearts 』を制作した。その後1984年『New Sensations 』、1986年『Mistrial』ではあえて時流に歩み寄った我流のニュー・ウェイブを展開。

1989年、自身のルーツと向き合う形となったアルバム『NewYork』で復調、1990年ジョン・ケイルと共作したアンディ・ウォーホル追悼作『Songs for Dorella 』を発表。以後1990年代前半の断続的なヴェルヴェット・アンダーグラウンド再結成をはさみ、1992年『Magic and Loss』、1996『 Set the Twilight Reeling』(ブログ)1998年ライブ・アルバム 『Perfect Night Live In London』(ブログ)   『 Perfect Night Live in London 』、2000年『Ecstasy』といったアルバムを発表、かつてよりスローなペースながら健在を印象付けた。

2003年、エドガー・アラン・ポーの「大鴉」を題材にした『The Raven』をリリース。2011年にはフランク・ヴェーデキントの「ルル二部作」をモチーフとした『Lulu』を発表。

2013年死去。享年71歳。

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ルー・リードのソロ・アルバムというとトランスフォーマーベルリンが知名度が圧倒的に高い。ヴェルヴェッツ以後の作品はどうしてもソロ・シンガー(ルーのこと)+集められたミュージシャンって感じが否めなくて、バンドとしての一体感みたいのがあまり感じられなかったと思う。

(もちろん、ルー本人としては素材としての自分の良さを外部の人達に存分に引き出してもらいたい、という願望もあったと思う)

一転、このアルバムではルー本人がプロデュース。バックのミュージシャンも76年のツアーを一緒に回ったメンバーがそのまま参加している。ギターもルー本人が弾いていて、バンドとして非常に結束力を感じさせる演奏が聴ける、その熱さがダイレクトに伝わってくる。

バンドのメンバーは

ブルース・ヨウ:ベース

マイケル・ファンハラ:キーボード

マーティ・フォーゲル:サックス

マイク・スコルスキ:ドラム

という布陣。

A-1 I BELIEVE IN LOVE

サックスとエレピの音が全面に出たハネたリズムのナンバー。調子っ外れに歌うルーも軽やか。

A-2 BANGING ON MY DRUM

イーブンなビートのロックンロール。バッキングのルーのギターがよく鳴っていて、後奏でのギターソロもかっこいい。

A-3 FOLLOW THE LEADER

ハードでドラマティックなイントロから始まる16ビートの曲。ドラムとサックスがかなりフリーキーでルーのヴォーカル含めかなりエネルギッシュ。

A-4 YOUR WEAR IT SO WELL

クール・ダウン、ギター、サックス控えめで美しい旋律のピアノが引っ張るバラード。後半に向かうにつれて熱く歌うルーのヴォーカルが感動的。

A-5 LADIES PAY

ロング・トーンのフリーキーなギターが歌のバックで鳴っている。ミッド・テンポから最後倍テンになって終わる。

A-6 ROCK AND ROLL HEART

ミディアム・テンポのロックンロール。オルガンと分厚く歪んだギター、ルーの歌声も力強くかっこいい。

B-1 CHOOSER AND THE CHOSEN

穏やかなサックスの調べに跳ねたリズムを挟み込む短いインスト曲。

B-2 SENSELESSLY CRUEL

B-1の跳ねた感じを引き継ぐようなブギーナンバー。クールに歌うルーのヴォーカルにバックコーラスが絡みバンドの一体感が伝わる。

B-3 CLAIM TO FAME

オーソドックスな8ビートなのだけど、各メンバーが遺憾なく実力を発揮しルーを盛り立てていて、申し分のない上質なロックンロールに仕上がっている。

B-4 VICIOUS CIRCLE

一転して低音で呟くように歌うルー。ハモンドとアコギが絡むスロー・ナンバー。

B-5 A SHELTERED LIFE

アルバムの好アクセントになる軽快なジャズ・チューン。このメンバーだから出せる音なのだろう、楽しみながら演奏しているのが伝わってくる。こういう曲をさらっと作れるって、まさに職人。

B-6 TEMPORARY THING

メンバーが結束して大団円を作って演奏しているような雰囲気のアルバム・ラストとなる壮大なスロー・ナンバー。バッキング・コーラスとハンド・クラップが熱い。

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