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書籍 LOU REED/ワイルドサイドの歩き方(JEREMY REED著)

THE LIFE & MUSIC OF LOU REED 

WAITING FOR THE MAN

JEREMY REED

ルー・リードの伝記、著者はジェレミー・リード。同じリードという名前だが血縁関係はないようだ。

この著者、自身も詩や小説を書き、数々の賞を受賞するほどの作家である。

この著者を称して、ピート・ドハーティー曰く伝説JGバラード曰く今日、最も独創的な詩人、ビョーク曰く世界一美しくて、とんでもない詩を書く人、なのだそうだ。

ルー本人も俺に関する本は全部クソだ。この本以外はと語っていたそうだ。

解説の大鷹俊一氏も記述している「曲が持ったリアリティを、ルー本人の言葉や周囲の状況、証言をふんだんに織り込みながら浮かび上がらせ、ロック史に永遠に生き続けるはずの名曲たちを、主に言葉の視点から作品性を語っていく」ことに成功している。

本は概ね、アルバム製作の流れに沿ってルーの生涯を辿っていく流れになっている。

ルー・リードは性的マイノリティに悩み、両親から強制的に治療を受けさせられた経験を持っており、そのことが後年もずっとトラウマとして残っている。それが原因で薬物、アルコール依存に及び、当然、周囲の人間関係や自身のキャリアにも大きく影響してくる。

アルバム毎にミュージシャンの精神状態や懐事情、パートナーや周囲の人間との関わり、当時の風俗や時事などか絡められ重層的で深みのある文章が連なる。また著者が詩人であることから、かなり詩的な表現も所々織り込まれており、作家としての力量は大変なものだと理解出来る。

アルバムリリース毎に、音楽誌や評論家の言葉を紹介してあるのだが、そういった評価に左右されず、良いモノは良い、不出来は不出来とハッキリとした物言いで語る著者はなかなかである。(そんなところが、冒頭のルーの言葉を導き出したのか)

音もさることながら、収録された歌詞の充実度でアルバムを評価している印象を受ける。

例えば、アルバムマジック・アンド・ロス“についての記述。

このアルバムはルー・リードのアルバム中、大変評価が高い、一方でエクスタシーはルー・リードファン以外は買わないアルバム、などと書かれている箇所がある。

これについて、個人的には真逆の印象を持っている。マジック〜はトーン低く暗めで、自分の中では若干印象が薄く(輸入盤で歌詞カードがないため、そうなるのは当たり前かもしれないが)、エクスタシーはルー本人がまるでヴェルヴェッツに帰ってきたかのような瑞々しい演奏をしているように聴こえる好盤、というのが率直な意見である。

一冊を通して、たった一つ物足りない部分。それはアルバム製作に参加したバックを務めるミュージシャンのインタビューが少ないことだ。

音に相当な拘りを持つルー・リードからすれば、毎回バンドメンバーの人選に心血を注ぐことは当たり前のことと思われる。何度も声をかける人もいれば、単発で終わるミュージシャンもいて、そんなプレイヤーの声、レコーディング秘話が知れたら、もっとこの本に満足したことと思う。

(まあ、そんなことは置いといて)ルー・リード、ヴェルヴェッツファンならずとも楽しめる一冊である、

ワイルドサイドの歩き方  Yahoo!ショッピング

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